アドレスくんをお迎えしたのが昨年末。乗り出したときは一年で最も寒い時期だった。早めにナックルガードを装着して走行風から手を守れるようになりだいぶ手の冷えは軽減されたけど、それでもやはり指先がかじかむのは防げない。
グリップヒーター、安いものは安いけど、取り付けが難しそうとずっと諦めていた。一番諦めていた理由は、アドレス125のアクセル側のスロットルコーンに変な突起があり、社外グリップが入りにくい構造になっているからである。
しかし最近色んな動画やブログで情報を収集していくうちにできるんじゃね?という思いになり今回思い切って取り付けることにしました。
アドレスのグリップ長が120mmで太さがΦ22.2mm。キジマかデイトナで悩んだけど、電源をブレーキから取る予定で、ここの電圧が実測12.06V。しかしキジマ製のものは12.5V以上でないと動作しないと記載あり。
対してデイトナは12V以上で動作可能ということなので、これはもうデイトナ一択である。
キジマ製のものは低電圧時に動作をストップする保護機能があったりして発電量の低い低排気量車には不向きだと思いますね。
今回購入したデイトナの4段階温度調整 スイッチ一体型 ホットグリップ ヘビーデューティー ビルトイン。
買って初めて知ったけど、これって外側はゴムだけど内側はプラスチックなので、取り付けの際に融通効かなそうだなーと思ったけど、今回に関しては問題ありませんでした。
まずはバーエンドの取り外し。ここは工場出荷時はネジロック剤が使われており、普通のドライバーでは動きません。初回はインパクトドライバーが必要です。
バーエンドを外したら、スロットルコーンとグリップの間にマイナスドライバーを突っ込み、パーツクリーナーを注入しながら徐々に引っ剥がす範囲を広げていく。
アドレス125のスロットル側のグリップを外す際の一番の難所がここ。出っ張りにグリップが引っかかっている状態になっているので、マイナスドライバーでテコの原理で少しずつ、タイヤを外すように全周外していく。
ようやくグリップが外れました。さて、ここからが作業前に不安だった箇所です。
外側に出っ張りと、スロットルコーンにも滑り止め(?)の突起があり、このままだと入らないのでこれらを削り落とすことにします。
まず外側の出っ張りをプラスチック用ニッパーで切り落としていく。さすがプラスチック特化ニッパー。面白いように切れる!
出っ張りを全周切り落としたところで、次はヤスリでわずかに残った出っ張りのバリと、滑り止めの突起を削り落とします。
今回少し大きめのプラスチック用ヤスリを用意したおかげで、不安だったヤスリ作業も面白いようにかんたんに削り落とすことができ、ここまで仕上げるのに要した時間はわずか5分程度。
左側のグリップも取り外しました。こちらは難所がないので至ってイージーでした。取り外したあとは残った接着剤のカスをパーツクリーナーで綺麗に清掃します。
下ごしらえも終わり、いよいよグリップヒーターの取り付けに入るのでヘッドライトカバーを取り外し、電源取り出し作業の準備。
配線の関係上、グリップの位置決めをするためにグリップを通してみた。デイトナのグリップヒーターはキッツキツともっぱらの評判なので、入れられるかすっごい不安だったんだけど、とりあえず左側はスッカスカwwww
スロットル側も若干キツめだったけど、そんなに頑張らなくても奥まで入るレベル。
グリップヒーター専用接着剤は高い上に2液混合でめんどくさいので、セメダインスーパーXというMAX127℃まで対応の接着剤を使用しました。デイトナのグリップヒーターはMAXで97℃という仕様なのでこれで問題なし。
電源は、以前USB電源をブレーキの配線に割り込ませる形で取り出しており、そのUSB電源の配線に割り込ませる形で取り出すことにしました。
アース配線ですが、先端に何も金具がついておらず、仕方ないので配線をそのまま捻り込みましたw
そして通電チェック。動作確認ができたので配線を綺麗にまとめて外装をもとに戻します。
左側のグリップがスカスカだったので厚めに接着剤を塗布したら、グリップを挿入した際に余った接着剤が奥に追いやられて集まってしまった。
電源関係の配線を一纏めにしました。
アクセル側は回すので、ブレーキレバーと干渉しない位置決めが重要です。俺はこの位置に決定しました。
グリップヒーターのメインケーブルも綺麗に(?)一纏め。
そして完成!
グリップヒーターのケーブル、アクセル側はアクセルケーブルを通す穴に入れられるんだけど、左側には穴がないので根元から中に通すしかなくこんな感じに仕上がりました。
これで今年から冬も快適に乗ることができるでしょう。今から楽しみです。
---追記---
左側のグリップヒーターの配線、さっきは首(?)の根元から入れ込んでたけど、よく見たらブレーキレバーの所から中にアクセスできるじゃないってことで、面倒だけどまた配線の取り回しをやり直しました。